[其の三] 消毒滅菌は医療人の務め!
「消毒や滅菌なんて、医療機関なんだから当然やっているでしょ」と思われるかもしれません。
確かに、消毒や滅菌は医療機関として最低限しなければいけない、いわば一般的に例えるならば、人としてのマナーのようなものです。
ですが、
消毒・滅菌のレベルは医療機関によって様々なのが実態です。
疎かなところもあれば、当院以上に滅菌に気をつけられている医院も存在するでしょう。
このようなニュースをご覧になられたことはありますか?
私は、あなたやあなたの大切な方が医療機関(特に外科処置の伴うとき)に行くとき、
消毒・滅菌がしっかりと整ったところを選んでほしいと思います。
消毒や滅菌については、見えないところですから患者さんからはとても分かりにくいのですが、
少なくとも滅菌をしっかりしている医院は、ホームページで公開しているところも多いので、それも判断材料になりえます。
清潔か不潔かはただ単に居心地がいいかどうかだけではないのです。院内感染といって、汚染された治療器具によって感染症に罹ってしまうことも可能性としてあります。実際のところ、確率としてはとても低い数字でしょう。1/1,000か1/10,000か、もっと低いかもしれません。
しかし、もしも貴方が感染してしまった場合、そうした数字は意味をなさないでしょう。
だからこそ、出来る限り院内感染をゼロにできるように努力している医療機関を選択したほうがいいのではないかと私は思います。