福島県いわき市にある歯科医院 城東歯科クリニック 口腔外科 インプラント 矯正歯科 予防歯科

技術は嘘をつかない 最後に患者様を助けるのは「診断力」と「技術力」
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Dr.谷野「院長のこだわり道」

Dr.谷野 康「院長のこだわり道」
[其の一] 症例写真を疑え!
よくホームページなどでも見かける症例写真。
歯科医師ではない限り、単純に見た目がビフォーアフターでこのように変わった!というところくらいまでしか読み取れません。

歯科医師の技量は、治療が終了するまでの過程に現れます。
「治療前の診断はどの程度行ったか?」
「どのような治療計画を立てたか?」
「治療過程でどのようなことをしたか?」
など、こうした所をキッチリと踏んで「治療完了」です。

患者さんの感想文や笑顔の写真を否定するつもりはありません。
いつの時代でも歯科医師としての一番の仕事は、精度の高い歯科治療だと私は思います。
Dr.谷野 康「院長のこだわり道」
[其の二] ダメだと言われた歯を救え!
「この歯はもう長く持ちません。抜歯しましょう」

そのように言われた経験がある方もいらっしゃるかと思います。

確かに、口腔外科を得意とする私でも、抜歯が最適だと思う症例はあります。
しかしながら、あくまでそれは最終手段であって、患者さんが諦めない以上は出来る限り残せるところまで歯を残そうと努めることが私の歯科医師としての使命だと思っています。

以前、とある患者さんが当院にいらっしゃいました。
50代の品のある女性でしたが、別の歯科医院で
「もうこの歯はダメだから、抜歯してインプラントにしましょう」と言われて、
なんとか歯を残したいと思い、色々と歯科医院を探されて当院に来られました。

CT撮影をしてみると、確かに歯の根元に大きな病巣があり、このままでは抜歯しかないようにも思われましたが、何とか救える見込みも立ちそうでした。

私はこの方に
「100%確実に歯を救える訳ではありませんが、再植技術といって一度抜歯して歯の根を徹底的に清潔な状態にして、その後もう一度歯を戻すことで、この歯を救える可能性があるがどうなさいますか?」
と尋ね、了承して下さいました。

結果、再植治療も成功し、現在は定期的に検診にお越し頂いた上で、問題なく噛める状態になっています。

何を言いたいかというと、「もうダメだと言われた歯もあくまでその歯科医師の判断。別の歯科医師が診ると救えることもある」ということです。
いわゆる、国も推奨しているセカンドオピニオンです。

決して他の歯科医師に喧嘩を売っている訳ではなく、私の医院の患者さんでももしセカンドオピニオンがいいと思われた場合は、遠慮なくして頂くことを推奨しています。患者さんに納得して治療を受けて頂くことが一番であると、本気で思っているからです。

そのようにして、いわき地域の歯科医療のレベルをともに高めていくことが、最終的に私たち医療人にとってもベストだと思っています。
Dr.谷野 康「院長のこだわり道」
[其の三] 消毒滅菌は医療人の務め!
「消毒や滅菌なんて、医療機関なんだから当然やっているでしょ」

と思われるかもしれません。
確かに、消毒や滅菌は医療機関として最低限しなければいけない、いわば一般的に例えるならば、人としてのマナーのようなものです。
ですが、消毒・滅菌のレベルは医療機関によって様々なのが実態です。
疎かなところもあれば、当院以上に滅菌に気をつけられている医院も存在するでしょう。

このようなニュースをご覧になられたことはありますか?
讀賣新聞 2014年(平成26年)5月18日 日曜日 「歯を削る機器7割使い回し ~感染研調査 滅菌せず院内感染懸念~」
私は、あなたやあなたの大切な方が医療機関(特に外科処置の伴うとき)に行くとき、消毒・滅菌がしっかりと整ったところを選んでほしいと思います。

消毒や滅菌については、見えないところですから患者さんからはとても分かりにくいのですが、少なくとも滅菌をしっかりしている医院は、ホームページで公開しているところも多いので、それも判断材料になりえます。

清潔か不潔かはただ単に居心地がいいかどうかだけではないのです。

院内感染といって、汚染された治療器具によって感染症に罹ってしまうことも可能性としてあります。実際のところ、確率としてはとても低い数字でしょう。1/1,000か1/10,000か、もっと低いかもしれません。
しかし、もしも貴方が感染してしまった場合、そうした数字は意味をなさないでしょう。

だからこそ、出来る限り院内感染をゼロにできるように努力している医療機関を選択したほうがいいのではないかと私は思います。
Dr.谷野 康「院長のこだわり道」
[其の四] インプラントは歯ぐきまでこだわれ!
「インプラントをすることで天然歯と同じくらいに噛めるようになった!」


そう喜ばれる患者さんも多くて、それは私たちにとって歯科医師冥利に尽きる喜ばしい感想です。
しかし、こちらの写真をご覧ください。

(治療前の写真)
治療前の写真

確かに噛めるようですが、とても可哀想なくらいに不自然ですね。
インプラントが天然歯と同程度に噛めるというのであれば、天然歯と同程度に見えたほうが良いに決まっていますね。

見た目も自然にするポイントは歯ぐきです。
インプラントを希望される患者さんの多くのケースでは、抜歯後しばらく経過しているため、歯ぐきが痩せています。
そのため、歯ぐきの形状も修復しなければ、上記の写真のように大きなかぶせ物をすることになるのです。

当院では、GTR(歯周組織再生誘導法)や歯肉移植などにより、歯ぐきの再生を行った後でインプラントを行っています。

ちなみに、先ほどの写真の方ですが、歯ぐきの再生を行い、次のような結果となっています。

(治療後の写真)
治療後の写真
Dr.谷野 康「院長のこだわり道」
[其の五] 10年、20年と持たせる歯科治療を!
歯科治療、特に難治療においては、それだけ良い状態を長持ちさせることも一般的には難しくなります。
しかし、できるだけ治療した歯を長持ちさせたいのは、患者さんも私たちも同じ。
(確かに、長く持たないかもしれない症例もありますが、その場合は患者さんにお伝えしています)。

当院では、保険外治療においては独自の保証期間を設けています。

まれに、患者さんから「保証期間までしか良い状態は持たないのですか?」と質問を頂くことがありますが、そういう意味ではなく、あくまで患者さんに安心して治療を受けて頂くために設けた保証で、当然保証期間を超えて10年、20年、またそれ以上の一生ものの治療として考えております。
そのためには、定期的な歯のメンテナンスは大切です。
メンテナンスで良い状態を長くキープして、患者さんの歯を一生持たせるような治療を心掛けています。
Dr.谷野 康「院長のこだわり道」
[其の六] 前歯にセラミック入れておしまい・・・
「まずは、前歯の目立つところから治療しましょう」
そう言われて、セラミック(保険外)の歯を数本入れました。

その後、痛みがある奥歯(元々、ここを治療するために来院)を
治療してくれると思っていたら…

「後は悪いところはありませんね。では、定期検診に」
「そんなことはない!痛いんだから…」
「いや、問題ありませんよ」

・・・こんなことがあるのかと思われるかもしれませんが、本当の話です。
当院にセカンドオピニオンとしてお越しになられた患者さんが、
そのように訴えてられたのです。

実際に、当院でCT撮影をしてみると、奥歯の根っこに大きな病巣が見つかりました。

私は、とても残念な気持ちになりました。
歯科医師の見落としかもしれませんが、

(高い診療だけして、その後痛みを訴えても診てもらえなかった・・・)

そう感じられた患者さんの怒りは事実。

決して、当院が優れていると言いたい訳ではありません。
私にも当然見落としは起こりうる話です。

言いたいことは、医療人として、仕事人として、
「診断力」を一層磨き、また「患者さんに寄り添う姿勢」を常に忘れぬよう、
私も心していきたいと言うことです。
Dr.谷野 康「院長のこだわり道」
[其の七] 歯科医院は楽しい!?
私の信念は、「自分に厳しく、他人に真剣に」。

美容院やショッピングであれば、楽しさは大切かもしれませんが、
医療に楽しさは・・・サービス業としてのおもてなしは必要でしょうが、
医療の本質的なサービスは、治療技術であって良き治療だと考えます。

要するに、歯科医療としてどこに軸足を置くか。

私が患者なら、楽しいクリニックよりも治すことに真剣なクリニックに通います。

当院のスタッフにも、患者さんに真剣に向き合うこと、そして楽しい雰囲気を作ることよりも、元気溌剌としていて気持ちいい空気を作ってもらうようにしています。(もちろん私も含めて!)

「城東歯科に行くと元気をもらえるね」
そう言ってもらえる、
技術にひたむきで溌剌とした歯科医院を目指していきたいと思います。
Dr.谷野 康「院長のこだわり道」
[其の八] 待たせてしまって申し訳ありません!
よく患者さんから「待ち時間が長い」とお叱りの言葉を頂きます。
お待たせしてしまい、本当に申し訳ございません!

ただ、一つだけお待たせする理由を言わせてください。

「患者さんの虫歯が再発しないように根管治療を丁寧にしてあげたい」のです。

当院では、拡大鏡のみならず、マイクロスコープも用いて精密な根管治療を行っており、全ての皆様を時間通り診察する努力はしていますが、どうしても時間を押してしまう事があるのです。

根管治療とは、歯の根の治療のことで、全ての治療の根本となる重要な治療なのですが、
それにもかかわらず、根管治療の保険点数は評価が低く、お金にならないところなのです。
つまり、この根管治療は、手間ひまのかかる治療の割に保険点数が低く、そのうえ見えない土台の治療なのですね。
(想像していただければ分かるとおり、歯科医師側はあまり力を入れたがらないところなのです。しかし、私の歯科治療の基準はそこにはありません)

建築物に例えた場合、どのような立派なビルでも基礎工事がしっかりしていなければ壊れるか、建て直しなるのと同じで、実際アメリカでは、歯科の研究分野では最も権威のある分野です。

根管治療(歯の根の治療)はとても時間と根気のかかる治療ですが、いい加減に行なうと、数年後の患者さんの歯の健康を損なってしまいます。
そのため、予約制ではございますが、お時間を待っていただくことがございます。本当に御迷惑をおかけいたします。
全ての患者さんの歯を大切に治療を致しますので、予約の時間通りに行かない場合も何卒ご了承ください。